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コミュニケーション、プロジェクト管理力の強化

人財育成・コーチングはBOSS Japan

●ストラクチャード・コミュニケーションR

 1.速く確実な相互理解と合意形成のためのコミュニケーション技法
ストラクチャードコミュニケーションRとは、「論理的な思考による情報の構造化」「直感的な表現としての図解による視覚化」を融合させたコミュニケーション技法です。



話し手と聴き手が限られた時間で速く確実に相互理解と合意形成することを目的としたコミュニケーション技法であり、ビジネスのスピードアップを通じて業績の向上に貢献します。

2.ストラクチャードコミュニケーション協会(SCA)とは?
 

詳しい情報については、こちらへ
 ストラクチャードコミュニケーション協会(SCA)は、「論理的な思考による情報の構造化」「直感的な表現として図解による視覚化」を融合させたコミュニケーション技法により、速く確実な相互理解と合意形成を行い、ビジネスのスピードアップを通じて業績の向上を実現するために設立された団体です。
* 株式会社ボス・ジャパンは、ストラクチャードコミュニケーション協会認定の専任講師による研修や関連サービスを提供しています。

3.ストラクチャードコミュニケーションRの適用分野
どのようなコミュニケーションにも適用できます
ストラクチャードコミュニケーションRとは、限られた時間で効率的に話し手と聴き手が相互に分り合うことを目的としたコミュニケーション技法です。
このような目的であれば、どのようなコミュニケーションにも適用できます。
下の図はコミュニケ―ションの種類を、関わる人数(横軸)と、コミュニケーションの方向(伝える、聴く)で配置したものです。
ストラクチャードコミュニケーションRは、これらのどのようなコミュニケーションに適用できます。



ストラクチャードコミュニケーションR適用分野


・業務報告や説明など
・少人数での打合せや交渉など
・営業ヒアリングや問題解決ヒアリングなど
・会議や打合せなど
・プレゼンテーションや展示会での説明など


4.ストラクチャードコミュニケーションRの期待する成果
ストラクチャードコミュニケーションRは、特にビジネスシーンにおいてその効果を発揮します。
構造化した情報を図解で表現し「すぐ分かる」コミュニケーションにより、「速く確実な」相互理解と合意形成が図れ、ビジネスの「業績向上」を実現します。


5.三つの要素(3S: Step、Structure、Style)
ストラクチャードコミュニケーションRは、以下の三つの要素が有機的に組み合わされることで目的を達成します。

構造化のステップ(Step)
 構造化して表現するための技術を体系化しました。
 このステップは、話し手として伝える場合も、聴き手として聴く場合もの、両方に対応しています。

情報の構造(Structure)
 ビジネスでよく使われる情報の構造を10個の基本構造として用意しました。
 併せて、基本構想の選択の視点も用意しました。
 情報を構造化するための適切な構造を効率的に選択できます。

実践の型(Style)
 実際の業務場面で確実に上記の知識(情報の構造)と技術(構造化の技術)を実践するための行動を型として
 用意しました。型に従って実践することで、確実な行動による成果を促します。


   5.1 Step:構造化のステップ
情報を構造化して表現するための手順を示します。

   5.1.1 情報を収集する
 コミュニケーションの目的に沿って、必要な情報を収集します。
 その際に、以下の点に注意して収集します。
 「事実」と「意見」を分ける
 「事実」は裏付けを確認する
 「意見」は誰の意見か明確にする

コミュニケーションの目的に沿って、必要な情報を収集します。


   5.1.2 情報を分類する
 情報を分類し話題にまとめる
 収集した情報を分類し、話題(グループ)にまとめます。
 まとめた話題の数は、一般的には二つ~四つ程度になります。
 もし五つ以上になった場合は、幾つかの話題を更にまとめて、大きなグループを作ることで二つ~四つにします。



収集した情報を分類し、話題(グループ)にまとめます。


   5.1.3 構造を選択する
 話題の関連性から構造を選択する
 まとめた話題(グループ)の内容を基に、個々の話題にタイトルを付けます。
 そして、各話題の関連性を確認しながら、適した構造を「10個の基本構造」から「基本構想の選択の視点
 を参考に選択します。



各話題の関連性を確認しながら、「基本構想の選択フローチャート」を参考に適した構造を選択します。


   5.1.4 構造に従い表現する
 情報を構造に従い表現する
 情報を構造に当てはめて、表現します。



構造に従い表現する


基本構造の選択の視点
個々の情報の関連に着目し、10個の基本構造から適切なものを選択します。以下に、適切な構造を選択するための視点を示します。


ストラクチャードコミュニケーション(SC)体験セミナーの内容を図解した実例
 

SC体験セミナー(ツリー図)*親和図
 

SC体験セミナー(図解)*階層


   5.2 Structure:情報の構造(10個の基本構造)
ストラクチャードコミュニケーションRでは、ビジネスシーンでよく使われる情報の構造を分類し、10個の基本構造として用意しました。更に、その構造を直感的に表現し視覚化した図解の例も、用意しました。
どの図解も、コミュニケーション中に、素早く簡単に描けます。
 基本構造:話題の関連性に着目し分類した「情報の基本構造」
 主な図解例:「情報の基本構造」」を直感的に表現し視覚化した図解の例
 特徴:基本構造をの特徴(個々の話題の関連性)の説明
 内容:基本構造でよく表現される内容
 要約:口頭で伝える場合に、要約での説明例
 詳細:口頭で伝える場合に、個々の話題での説明例
基本構造、主な図解例 構造の特徴、主な伝達内容、口頭での伝達例(要約、詳細)


   5.2.1 並列
  ・特徴:個々の話題が同じ程度の重みを持つ並列の関係
    にある
・内容:構成、体系、分類、考慮する視点
・要約:話題と総数を示す(Xは、A,B,Cの3点です)
・詳細:話題の前に数を示す(1点目のAは…)

   5.2.2 順列
  ・特徴:個々の話題の順番が決まっている
・内容:順番、手順、プロセス
・要約:「順番」「手順」などの用語を使う
    (Xの順番を…、Xの手順を…)
・詳細:話題の前に順番を示す(1番目のAは…)

   5.2.3 階層
  ・特徴:個々の話題が上下の関係にある
・内容:階層、上下、主従
・要約:話題と階層の総数を示す(Xは、A,B,Cの
    3階層です)
・詳細:階層の位置を示す(1階層目のAは…、下の
    層のAは…)

   5.2.4 段階
  ・特徴:個々の話題が上下の関係にあり時間で変化する
・内容:変化、成長、進化
・要約:話題と段階の総数を示す
    (Xは、A,B,Cの3段階です)
・詳細:時間の変化に従って、段階の位置を示す
    (1段階目のAは…、下段のAは…)

   5.2.5 交差
  ・特徴:個々の話題が交差する集合の関係にある
・内容:共通点、相違点、AND/OR
・要約:話題と総数を示す
    (Xは、A,B,Cの3つの集合の交差です)
・詳細:話題の交差における位置を示す
    (A,B,Cの重なる部分は…、Aのみの部分は…)

   5.2.6 包含
  ・特徴:個々の話題が包含する集合の関係にある
・内容:大小、範囲、全体/部分
・要約:話題と包含する総数を示す
    (Xは、A,B,Cの3重の包含です)
・詳細:包含の位置を示す
    (小さな集合のAは…、中心のAは…)

   5.2.7 比較
  ・特徴:複数の話題を複数の項目で比較する
・内容:比較(複数の比較案と複数の評価項目)、一覧
・要約:比較する話題と比較する項目を示す
    (XとYの2案を、A,B,Cの項目で比較し…)
・詳細:比較案と評価項目を示します
    (XのAは…)

   5.2.8 配置
  ・特徴:個々の話題の全体の中における位置づけを示す
・内容:位置づけ、配置、内訳
・要約:全体像(軸や尺度の意味)を示す
    (横軸にX 縦軸にYで配置し…、Zの割合で並
     べ…)
・詳細:軸や尺度を用い位置を示す
    (右上のXが大きくYも大きいAは…、Zの割合
     が2番目に大きいBは…)

   5.2.9 相関
  ・特徴:個々の話題が相互に関連する
    (相関関係、因果関係など)
・内容:相関、因果、関連、ネットワーク、システム
・要約:話題の関係性を示す
    (Xについて、A,B,Cの3つの観点で…、
     A,B,Cのタイトルを相互の関係が分かる
     ように名付けます)
・詳細:タイトルを示し、内容を説明する

   5.2.10 推移
  ・特徴:構造化した話題が時間で変化する
・内容:変化、成長、進化、推移
・要約:変化する話題(Xについて)と、変化の時間
    要素(XX年とXX年、使用前と使用後、現在
    と将来)を示す
・詳細:時間要素を示し、内容を説明する


   5.3 実践の型
ストラクチャードコミュニケーションRでは、実際の業務場面で確実に成果を上げるために、実践の型を用意します。頭で解ったつもりになっていても、実践しなければ習得できませんし、成果も期待できません。先ずは、この型に倣い業務場面で実践しましょう。
実践の型は、以下の三つの場合があります。
 あなたが話し手として「描きながら伝える
 あなたが聴き手として「描きながら聴く
 あなたが対話を通して「描きながら考える



ストラクチャードコミュニケーションR実践の型

全ての型に共通することは、図を描きながらコミュニケーションを行うことです。
会議室にホワイトボードがあれば、それに図解しながらコミュニケーションします。
もし、ホワイトボードが無ければ、
 紙製薄型ホワイトボード両面タイプ (A4判)-欧文印刷株式会社
 ホワイトボードマーカー(黒、青、赤/5本入り)-ダイソー
を用意し、そこに描きながらコミュニケーションすると良いでしょう。

   5.3.1 描きながら 聴く
あなたが聴き手として相手の情報を受け取る場合は、相手の話をツリー図に描きながら、聴きます。
聴いた情報をその場で図解し表現することで、相手は伝えたことがきちんと伝わっているか直ぐに確認できます。
もし、伝えたい情報を誤解している場合には、その場で修正してくれるので、理解が速くなります。

ポイントは、聴いた内容を箇条書きでなくツリー図で描くことです。
ツリー図で描くことで「情報の収集」と同時に「情報の分類」も行えます。
これにより、情報の分類(=解釈)についても誤解を見つけることができます。
箇条書きは、「情報の収集」は行えますが、「情報の分類」はできません。
よって、解釈(情報の分類)については、誤解を見つけることができません。
誤解の多くは、解釈の違いによって生ずることが多く、この解釈の違いを早期に発見できることが、相互理解と合意形成のスピードを速めるのに重要です。

   5.3.2 描きながら 考える
あなたが誰かと対話する場合は、双方の話を図に描きながら対話します。
伝えたい情報も聴いた情報もその場で図に描きながら対話することで、相互に理解がすすみます。
そして、相互の考えを持ち寄ることで、新しいアイデアを創造することができます。

   5.3.3 描きながら 伝える
あなたが話し手として相手に情報を伝える場合は、話しの構造を示す図解を描きながら、話します。
図に描きながら伝えることで、相手は図により構造を、話しにより詳細を理解します。
相手は、二つの情報源から受け取ることで、理解が向上します。
ポイントは、簡潔に構造を図解し描くことです。
図を見て直ぐに構造が分ると、相手は安心して詳細を受け取ることができます。


6.ストラクチャードコミュニケーション研修コース

  ストラクチャードコミュニケーション研修コース
(SC1.X 相互理解編)
株式会社ボス・ジャパン主催のもと、ストラクチャードコミュニケーションの研修会を開催いたします。体験型の勉強会やセミナーではなく、本格的にストラクチャードコミュニケーションを1日で学んでいただきます。

【コース概要】

このコースでは、限られた時間の中で、できるだけ有効な情報を引き出し、整理し、考えを伝えることが求められる方が、相手とのコミュニケーションにおいて、情報を構造化し図で表現するために必要な知識を学びます。基本となる図解パターンを元に、考えを伝える演習や、聞く演習、また考えをまとめる演習を通じて、相手の課題を解決するための図解スキルを修得します。

【達成目標】

 ? 自分の伝えたい情報を構造化し図に描きながら説明できる。
 ? 相手からヒアリングした情報を構造化し図にまとめながら確認できる。
 ? 相手を巻き込み共に図を描きながら交渉を進められる。

【受講対象者】

 ■ 相手とのやり取りを口頭だけで済ませず、イメージを明確に共有しつつコミュニケーションを進めたい方。
 ■ お客様をはじめ、社内関係者など業務上の関係者と交渉や調整をされる方。
 ■ 部下や後輩等の指導にあたられる方。(新任のマネージャならびにリーダー層)

【コース内容】

 1.オリエンテーション
 2.図解で伝える
  2-1代表的な情報の構造の基本パターン
  2-2情報の構造の図解表現を知る演習
  2-3自分の伝えたいことを図解で説明する演習
 3.図解で聞く
  3-1 相手の発言を書き出す演習
 4.図解で考える
  4-1 相手の考えを図解でまとめる演習
  4-2 図解しやすいように質問を構造化する演習
  4-3 情報を構造化してから文章にまとめる演習
 5.振り返りとまとめ

【備 考】
 このコースは、9:30~17:30(昼食休憩1時間)の開催とさせていただきます。
 このコースは、グループ演習を中心とした構成のため、研修効果の観点から最少開催人数(5人)を設けさせて
 いただいております。ご了承のほどよろしくお願いいたします。

【参加費】 43,200円(税込)
 本講座は、株式会社ボス・ジャパンの主催となります。
 受講料は、株式会社ボス・ジャパンからの請求に従いお支払いください。

【ストラクチャードコミュニケーションについて】
ストラクチャードコミュニケーション協会のホームページ(http://sca.sns.holdings/)をご参照ください。

※「ストラクチャードコミュニケーション」は、ストラクチャードコミュニケーション協会の登録商標です。

【講師紹介】 SCA認定プラクティショナー

 

講師:渡邉 安夫
 情報デザインコンサルタント

システムエンジニア、データベースエンジニア、ITコンサルタント、トレーナとしての活動を通じて、思考や情報、知識の「見える化」に30年以上に渡り取り組む。マンダラート、インフォメーションマッピング、マインドマッピング(MindManager)といった手法やツールをプロジェクトの現場で活用しながら自らの経験とノウハウを蓄積。2018年、さらに「コミュニケーションの見える化」を推進すべくストラクチャードコミュニケーションを実践、SCA認定プラクティショナーの資格を取得。



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